PHARMACIST

薬剤師3年目が考える薬剤師不要論について。あと今後調剤薬局はこんな風になればいいなという理想論。

aki
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こんにちはaki(@akipharmacy)です!

私が大学生4年生頃から、AIによる薬剤師不要論が言われ始めました。そのころは、マジかっていう焦りとどうやってAIに任せるんだろうと不思議に思ったのを覚えています。

薬剤師はこのまま減っていくのだろうか、不要論について考えてみました。減少することはあっても不要ではないと思います。薬剤師の地位奪還に向けて考えてみました。

そこで、薬剤師として3年働く中でここはAIになって欲しい。もしくは薬剤師でなくてもいい!!というところと、ここや専門知識がある人しかだめだろうと感じたことがあります。

薬剤師は最終的には必要だと思うに一票


アレクサンシンデレラでも、患者さんにとって最後の砦だと言われていました病院の薬剤師です。(すみません、ドラマは見ていませんがCMで流れていました。)

最後の砦だと言えることは、3点あると考えます。
・薬の安定な供給で確保できるのは薬剤師の仕事
・処方箋の入力の確認を第三者によって確認ができる
・医師に言い忘れたことを拾って医師に伝えることができる

薬を確保し安定供給できるのは薬剤師の仕事

全国5万件以上といわれている薬局ですが、全国どの店舗にも同じ薬、量がおいているわけではありません。それは、チェーン店のコンビニやスーパーで地域性があるのと同じで薬局にも地域性や、近くの病院の処方に合わせた薬が置いてあることが大半です。そこで、受診した病院から離れた場所だと薬局を3店舗回っても薬が置いていない状況は少なくはないはずです。たまに、「色々回ってもないですがここにはありますか?」と来局されるケースがあります。そこで私たちは患者さんに薬を服用してもらうため、薬を用意する義務があります。そして緊急性の高い薬の場合もあるので、他の薬局に聞いてみたり、病院へ代替え案をお願いしたり。言葉は悪いですが、薬を探し回ります。この仕事ができるのは薬剤師だけです。

処方箋の入力の確認を第三者によって確認ができる

入力のミスなのかうっかりなのかはわかりませんが、1日に少なくても1回は間違えに気づき安全に服用してもらうため、疑義照会を行います。また、処方箋の内容が変わっているので患者さんに尋ねることがあります。

薬剤師:『お薬の内容が変わっていますが、どうしましたか?』と尋ねると、
患者さん:『んー同じ薬出しとくねって言ってたけど』
となることもしばしばあります。

A Iだとこれがミスなのか、まれに使う処方で正しいのかを判断するのは難しいと思います。教科書通りのAI様だと、弾かれる処方がたくさんあるのが目に見えています。

医師に言い忘れたことを拾って医師に伝えることができる

できれば受診時に話して欲しいところですが、医師と話すとき、言い忘れてしまったりすることがあると思います。私も最近病院に通うことが多いのでよくわかります。
薬が出来上がるのを待っているときに思い出して、話してくれることがあり、治療上必要だと判断した場合は医師に問い合わせます。状況によっては医師の診察が必要になってくる場合もあり、あくまでも伝えることができます。大きな病院だと待ち時間があったり、再度医師に患者さん自身で伝えることはしづらい状況だと思います。

患者さんの思い通りにいかないこともありますので、その時は恨まないでください。笑

AIや他の人に任せたい業務

梱包作業

0410対応により郵送や不足薬を送るときに、プチプチで薬を保護し梱包していますが、地味に時間がかかってしまいます。私の作業動作が遅いだけかもしれませんが、地味に時間がかかります。

薬のピッキング

薬を集める作業のことです。監査に注力したいのが本音です。薬の飲みわせが正しいのかを最終チェックする業務です。添付文書以外の参考書から調べる必要があります。

他は、AIに任せたい業務があまりみつからなかったです……

こうなってくといいなと思う調剤薬局像

袋詰めは患者さん自身で

スーパーでの袋詰めはお客さん自身に代わりつつあります。詰めることに時間がかかり、その間待っているお客さんは不機嫌になりがち。時と場合により、原則袋詰めは患者さん自身でしてもらえると助かります。

お会計レジは患者さん自身で

上記の袋詰めでもいえることですが、お会計のレジも同様です。最近では、スーパーや大きな病院でお会計レジの機械が導入されているところが増えてきました。これでお金のトラブル、”お金もらったもらっていない”、”お釣り渡した渡してない”問題がなくなると思います。機械の導入後は、患者さんが慣れるまで説明が必要になってきますが、一度説明すれば使えるようになると思うので、便利になります。

薬の一包化、薬の過不足の判断は薬剤師でできるように

今は薬剤師の判断ではできません。医師への指示と報告が必要になってきます。患者さんが一包化は必要ないと思っても、薬剤師は医師に報告しなければいけません。医師にとっても忙しい中そんな電話がきては、診察に注力できないですよね。もちろん、薬の乱用の懸念があってのことだとは思いますが、せめてその場問い合わせでなく、事後報告制度になればと考えます。

薬剤師の職能発揮

私たちは6年間もの間、有機化学、創薬有機、物理化学、生薬、病態生理、生物、薬理、医療英語、薬物動態 等々のたくさんの教科とテストをクリアして、卒業試験、国家試験をパスして晴れて薬剤師になれます。社会人になれば、使わなくなると聞いていたが、ここまで使わなくなってしまうのかと絶望しました。(T T)しかも3年もすれば細かいことは大体忘れてしまいます。本当に勉強した意味あった?鍛錬の練習だったのか、と思えるほど。

最後に

一番言いたいことは、紛れもなくここです。

薬剤師の職能発揮です。」

今は学んだことの3割ほどのことで仕事ができてしまっていることが現実かと思います。

令和の今は掛け合わせの時代。一つのことだけでなく掛け合わせで自分オリジナルができればなと思う所存です。これから見つけていきたいです。

aki
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長くなりましたが、視聴いただきありがとうございました。私は世の中を良くする一人でありたいです。

 

薬剤師の仕事についての記事も書いています!ぜひご覧ください〜!https://iamakiblog.com/薬剤師3年目が伝えたい、薬局の薬剤師はこんな/

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