若手薬剤師は他店舗へ応援に行くことが多々あります。皆さんも、初めての店舗に行くときは、緊張するはず。慣れない薬局だと、ぷちストレスを感じてしまうことも。
この記事でわかること
- 若手薬剤師が応援にいくメリット・デメリット・やるべきこと
- 初めての薬局でうまく動くコツ
他店舗へ応援にいくメリット3選
新しい処方に触れることができる
応援に行くときは、大体が投薬業務がメインになります。もしくは、監査からの投薬です。
その店舗特有の処方内容があります。ずっと同じ店舗にいると、どうしても知識が偏ってきます。そこで、他店舗へ応援に行くことで新たな知識を手に入れることができます。
「こんなこともわからないんや、役立たず」と応援先の人に思われるんではないかと不安に思うことがあるかもしれません。
しかし、大丈夫です。わからないことは恥ずかしいことではありません。
「こんなことも知っていてすごいな」と感じることがあるかもしれませんが、そこで働いて慣れているから知っているんです。
時間があるときに、ぜひ聞いてみましょう。教科書やネットには載ってない情報を知ることができます。
こう考えてみて、歴史上の偉大な人物も最初はみな僕らと同じ学生だったんだ。彼らにできたなら、僕らにもできる
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)/ハリーポッターと不死鳥の騎士団/ハリー・ポッター
その地域のランチができる
私が他店舗へ応援に行きたい理由ランキング1位は、その地域のランチを楽しむことができるからです。
自店舗付近のご飯屋さんは、行き尽くしてしまい、コンビニやスーパーで済ませることが多くなりました。私は応援に行くとき、事前にランチやカフェを調べて1時間ゆっくり休憩を取るようにしています。
初めましてのスタッフと慣れない店舗だと、気を遣い、ワタワタして、それだけで疲れてしまいます。そのため、休憩時間はリラックスできるようにランチに出掛けます。
その店舗のいいところを学ぶことができる
自店舗だけだとアイデアが滞りがちになってしまいます。
最近の応援で真似したいなと思ったことは、投薬台で透明の仕切り(コロナ対策)にカラーテープを貼っていたことです。
新型コロナウイルスが流行り出してから、投薬台に仕切りが増えた薬局は多いと思われます。
仕切り版が透明のため、患者さんは仕切り板の存在に気づかず、顔や手をぶつかってしまうことが多発していました。仕切り版によって、薬剤師の声が聞き取りズラく、顔を近づけた際にぶつかってしまうこともあります。
そして、カラーテープを使うことで、仕切り板に気づいてもらえることができます。
他店舗へ応援にいくことで、新たな発見ができる。そして、新たな学びは自分の成長にも大切なことだと思います。
他店舗へ応援にいくデメリット3選
気疲れしてしまう
・いつも違う通勤路で遅刻しないように気を付ける
・初めましてのスタッフばかりで挨拶に回る
・導線が異なるので、どこに何があるか最初はドギマギ
・店舗ルールが異なるので、自分があっているのか不安になる
・変に評価されていないか不安になる
気疲れをする原因をあげればキリはないです。
私は、役に立てたかどうか気になってしまいます。
時間内に終わらないことがある
初めに応援希望時間が出されていて、退勤時間が遅くなってしまう可能性があります。私も応援先で、30分や1時間残業したことがあります。
時間内に仕事が終わらなかったり、他店舗の人が大変そうだから少し残って手伝うと時間内に終わらないことがあります。
投薬メインで疲れる
ほぼ全部投薬で疲れます。薬がどこにあるかわかないし、棚番は薬局によって違ったり、動きが遅くて邪魔になってしまいます。そのため、ほぼ投薬です。
1日50件を投薬だけだと、素直に疲れます。患者さんと話しすぎて、口の中がパサパサになってしまいます。
あと、投薬したら、薬歴も書かないといけないので、パソコンに張り詰めです。
まとめ
他店舗に応援に行くことは、気合がいりますが、きっと自分のためになります。応援を頼まれた時は引き受けましょう。(笑)
個人薬局ではない限り、応援や派遣で新しい薬局で働く機会があるかと思います。新人さんや2年目に限らず、ベテランでもありえる話です。管理薬剤師は他店舗で働けないと法律で決まっているので、例外になりますが。
初めていく薬局でうまく動ける人になるためには意識が大切かと思います。
最近、大学病院前の大型店舗へ応援に行きましたが、そこで店舗責任者兼管理薬剤師の先輩に
と言って頂きました。たくさんの店舗を経験したからこそ、まず新しい店舗に行ったときに、以下のことを意識しています。
初めての他店舗で働くときにまずやること4選
スタッフに挨拶し、簡単な自己紹介とスタッフの名前を確認
1番大切なことは、挨拶です。
握手やハグはしないにしても、初めて会ったときの挨拶はとても重要です。
初めて会う人にはどこの店舗からきたのか、自分の名前を伝え簡単な挨拶をしましょう。そして、相手の名前を覚え、業務中にコミュニケーションが取れるようにしておくことが、仕事をする第1歩です。
自分は今日メインで何をすればいいのか、その店舗の上長に相談する
ヘルプの場合は基本投薬になりますが、店舗によっては、監査もして欲しいのが本音です。監査・投薬がメインになることもあります。
自分は何ができて、何が苦手なのかしっかり伝えておきましょう。そうすることで、お互いの理解ができます。
Ex1)粉の監査・一包化の監査が経験不足で、時間がかかる
Ex2)普段は面薬局で抗がん剤の薬とか触ったことないから出たときは教えて頂けると助かる
他店舗の管理薬剤師は、応援の人が「なにができて、なにができないか」を知りません。自分の口から話すことをおすすめします。
投薬で一連の流れができるように、導線を確認する
投薬時に、色々探し回ると時間のロスに繋がります。時間のある内に、以下のことを確認しておくといいかと思います。
レジの使い方、クレジットカードや電子マネーの使い方、カード明細の保管場所、レジ袋の場所、処方箋の保管場所、ゴミ箱、個人情報のゴミ捨て場所、等
少なくとも上記を確認して、わからなければスタッフに聞きましょう。
同じ会社でも、置き場所やレジのルールなど、ちょっとしたことが違うことがあります。確認のためにも聞いておきましょう。
薬歴を書き終え、手が空いてるときにすることを聞いておく
もし手が空いたときに何かできることがないか、スタッフに聞いておくと、他店舗のスタッフはきっと喜んでくれるでしょう。
「手が空いているとき、何ができることはありませんか?」と聞いてみましょう。
おそらく、以下の仕事を任せられるかもしれません。
在宅の監査、一包化の監査、薬の納品の整理、在庫のチェック、棚の整理、問診票の入力等
それさえ終わってしまい、他に何か手伝えることはないか聞くとGOODです。
疑問に思ったこと、店舗によってルールがありそうなことは間違える前にすぐに聞く
「あれ、なんかおかしいな」「違和感がある」という勘は、大体あたります。
仕事をする中で、「なんか違和感ある」と感じたときは、すぐに他店舗のスタッフに尋ねてみましょう。
自分は正しいとは思わず、謙虚に「これってあってますか?」など。忙しい店舗では聞きづらいことはあるかと思いますが、急ぎのときはすぐに、急ぎでない場合は頃合いをみて、他店舗のスタッフに尋ねてみましょう。
間違うより、聞いて確認できた方が、お互い断然にいいと思います。
最後に
店舗責任者や管理薬剤師の経験談もよかったらみてください!
⇨ https://iamakiblog.com/一般薬剤師から管理薬剤師になってみて良かった/